PR

姿勢の歪みをどう捉える?セラピストが知るべき姿勢を歪ます原因。

リハビリnote

『骨盤の歪みが気になる』、『猫背が気になる』、『O脚が気になる』、『ストレートネックが。。。』

セラピストとして働いていると、姿勢の悪さが気になる人も多くいます。

そのお客さん向けに骨盤矯正や小顔矯正などのお店も多くみられます。

結論から言うとまったく歪みがない人はいませんね。歪みのない人は不自然というのが、個人的な経験です。

いたるところで姿勢が整った感じの写真をよく見かけますが、生活に戻ったらもしくは最短では数歩でも歩いたら姿勢の歪みが出てくる人は沢山いると思います。

でも患者さんからしたら分かりやすいし、それをきっかけにいい習慣に向けて前向きに頑張り始められる人もいるのでどう提供するかですかね。

基本的に人は動物なので動きやすいようにバランスを取り始めるので、脳が学習するまでは一時的な効果というのが実際だと思います。

そもそも姿勢にはどのような意味があるのかというと。。。

生きるために最善の選択が姿勢に表れている』ということです。

姿勢の分類

まずはよく見られる3パターンで大まかに姿勢のチェックからしてみる。

引用:ケンダル筋:機能とテスト-姿勢と痛み

・Kyphosis-lordosis(後弯-前弯姿勢)
・Flat Back(平背姿勢)
・Sway Back(後弯-平背姿勢)

Kyphosis-lordosis(後弯-前弯姿勢) の特徴

・前方頭位-胸椎後弯-腰椎前弯
・短縮しやすい筋肉:頚部伸筋、股関節屈筋。
・弱化しやすい筋肉:頚部屈筋、腹筋群、殿筋群

Flat Back(平背姿勢) の特徴

・前方頭位-胸椎下部~腰椎が平坦。
・短縮しやすい筋肉:腹筋群、殿筋群、ハムストリングス
・弱化しやすい筋肉:腸腰筋、脊柱起立筋、大腿直筋

Sway Back(後弯-平背姿勢) の特徴

・前方頭位-胸椎の過剰な後弯-腰椎フラット
・短縮しやすい筋肉:腹筋群、大殿筋、ハムストリングス
・弱化しやすい筋肉:腹筋群、腸腰筋、脊柱起立筋

大まかでいいので、ざっくりと姿勢の印象を入れておくだけでいいと思います。正常と言われる姿勢に近づかなくても、バランスが取れていたり、動きの質(意図した動き、全身の協調が取れている)が良かったら、次のステップに行きやすいので。。。

でも何か不調を抱えながら、この姿勢になっているかと考えるアイディアを持っていると、問診や施術、生活上のアドバイスなど提供出来る幅が広がります。

姿勢が歪む原因

姿勢は筋骨格系の問題が多く扱われますが、もちろん他にも影響を受けます。

①神経学的(平衡バランス)・発達的な問題
②呼吸器的な問題
③内臓問題
④リンパの流れ
⑤精神的な問題(自律神経系・性格・過去のトラウマ・対人関係)
⑥過去の外傷
⑦口腔内が顎的な問題
⑧長時間の無理な運動や労働。(立ち、座りっぱなし、同じ動作を繰り返す)
⑨姿勢教育
⑩環境要因(道具の殆どは右利きの人向けに作られている)
他にも気圧や磁場などの影響も受けます。

これらのことが複雑に絡み合っており、自らを守るために常に変化している。と考えていてもいいかなって思います。

補足

ここまでの姿勢の評価はあくまで『静的な状態』です。姿勢に及ぼす原因となることを書いていきました。

人間は動物であること。そして、リハビリは日常生活に向けてのサポートなので、『動的な状態』での評価も必要になります。

動きの質を改善したい、疼痛(安静時・動作時)などで評価するべき視点が変わると思います。

僕自身も分からないこと多いですが、自分に出来ることから一つずつやってみる。それでもダメなら、新しい視点を増やすなどする必要がありますね。

そして、姿勢によってどのように生きてきたのかその方自身から学ぶことが出来てくるかもしれません。

参考:Shirley.A.Sahrmann:運動機能障害症候群のマネジメント-理学療法評価・MSIアプローチ・ADL指導-武井仁、鈴木勝監訳.医歯薬出版

コメント

タイトルとURLをコピーしました