PR

【姿勢観察】骨盤の歪みをチェック【視診と触診で誤診もある】

リハビリnote

こんばんは。
セラピストの方で患者さんの姿勢をチェックする際、骨盤の歪みを確認したことがない人はいないのでしょうか?

一見簡単そうな、骨盤の歪みのチェック。
触診ではセラピストの感覚の違いによって、差があることは仕方がない。と思っているかもしれませんが、視診で差があると感じていない人もいるのではないでしょうか?

自分が目でみている世界って疑いにくいので。

相手の身体を正しく認識するには、最初にセラピスト自身の身体や感覚を高めていくことが求められます。
セラピストの身体や認識が歪んでいると、誤った診断をしてしまいます。

誤った診断はその後の治療方法が誤った方向へと進んでいく可能性があります。

よく行う、骨盤の歪みのチェックを用いて、エラーが出ないか確認してみましょう。

✔骨盤の歪みチェックの方法

〇骨盤の歪みのチェックの方法は色々あります。
☑背臥位で確認
☑座位で確認
☑立位で確認
〇さらに確認する方向も色々あります。
・正面から確認する
・背面から確認する
・横から確認する
〇意味も色々あります。
問診でどの姿勢で辛くなるかなどの確認にあるとは思いますが、
背臥位では立位でのチェックに比べ、下肢による歪みの影響を極力除いた状態で確認することが出来るなど。

今回は視診や触診でエラーが出ないかの確認なので、背臥位での骨盤の歪みにズレが生じないかを確認していきます。

✔ 4方向から骨盤をチェックしてみる

背臥位で骨盤のアライメント確認
今回の方法は上前腸骨棘(ASIS)を確認するだけ。
一つずつみていきます。

✔①患者の右側、頭側に向かって座るor立つ

この状態ではセラピストの右腕は患者の左ASIS、左腕は右ASISを触れます。

✔②患者の左側、頭側に向かって座るor立つ

この状態では上記の①と同様に、セラピストの右腕は患者の左ASIS、左腕は右ASISを触れます。

✔③患者の右側、足側に向かって座るor立つ

この状態では、セラピストの右腕は患者の右ASIS、左腕は左ASISを触れます。

✔④ 患者の左側、足側に向かって座るor立つ

この状態では上記の③と同様に、セラピストの右腕は患者の右ASIS、左腕は左ASISを触れます。

上記、4つの状態で骨盤の歪みを視診・触診で確認していきます。

ポイント

・考えすぎない
・ただ、骨の形を感じる

セラピストの状態によって、
4つとも同じ状態に感じる人もいるし、いずれかで骨盤の状態が違って感じる人も出てきます。

何故、異なる感覚が生じるのか、解説していきます。

✔視診によるエラーが生じている

人の視覚情報は一側の眼が反対側の視覚情報を補う機能があります。
そのため、立ち位置が変わると、同じように見えているように思っていても、実際はズレが生じてます。
まずは、自分自身の利き目を確認しておきます。

〇利き目の確認

【方法】※上記の写真と若干違うため、注意。
1.両腕を伸ばし、両手の母指と示指で小さな円を作る。
2.両目で1で作った円を覗き、円を通して向こう側にある対象物をみる。
3.左目を閉じて右目だけでみる。対象物がみえていれば、右目が利き目。
  もし、みえなくなれば、左目が利き目。
4.右目を閉じて、左目だけでみる。対象物がみえていれば、左目が利き目。
  もし、みえなくなれば、右目が利き目。

〇利き目が分かったら

利き目は比較しようとしている2つの部位のちょうど中間に位置しておくことで、視診による誤診を減らすことができます。

もう一つ、おまけに
傾きを調べたい時は、水平の物を基準にしておく。
当たり前だがベッドに対して、真っすぐ横になっておく
などの配慮も必要。

✔触診によるエラーが生じている

セラピストの触診の感覚も非常に曖昧です。凄腕と言われる手技療法の先生たちも、先生によって判断が異なることがあります。

でも、僕のような一般的な感覚の人は極力エラーを減らすために、一定の条件を整える必要があります。

骨盤触診
固有感覚にズレが生じているセラピストであれば、
骨盤の触診の際に、ASISに対して、出来るだけ、垂直に触診するようにした方がエラーは少なくなります。

✔まとめ

身体の歪みは一般の人は気にしている人が多くいます。
実際に歪みがない人の方が不自然ですが、チェックしている以上、相手に説明することも必要になります。

視診・触診の間違いを少なくし、よりいい方向に治療できるように、セラピスト自身も自分自身の身体を知っていくことは大事だと思います。

まずは、自分自身から変わっていければと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました